年下皇帝の甘い誘惑

「そうよ。女はこうだって決めたら、とことん尽くすんだから。」

そして花束を二人で持って、笑い合った。

「そうだ。今日のメッセージ、見てごらん。」

私はカイに言われた通り、メッセージを見た。

「これって……」

「僕も今日、改めてプロポーズをしようと思っていたところだよ。」


【 今日を二人のスタートの日にしよう 】


「カイ!」

今度は背伸びして、私がカイの唇に、キスをした。


そして私は、初めてカイとデートした時に着ていたワンピースに着替えた。

「はぁー。緊張する。」

「大丈夫だよ、僕がいるから。」

カイの乗ってきた車で、お城にやってきた。

「伯爵は、執務室にいるよ。」

「うん。」

私は、カイの手をぎゅっと握った。