中学入学式で、初めて美咲とりくに会って以来ずっと仲良し。

美咲は、頭が良くてしっかり者。

それに、誰に対しても優しくてみんなから好かれている。

りくは、目立ちたがり屋でクラスのムードメーカー。

それに、私と同じで思ったことを口にするタイプでいつも些細なことでケンカしてしまう。

「ねえ、りく! 私のこと“チビ”って言わないでってあれだけ言ったよね!」

りくの前に仁王立ちし、高身長である彼を見上げ睨み付ける。

しかし‥‥‥

そんな私の抵抗も虚しいほど、りくは笑っている。

「いや、どう見たってチビじゃん!」

と、また傷口をえぐるような言葉を言ってきた。

中学1年にもなって、もう身長が止まっている私はクラスの中で最も身長が低い。

だから、コンプレックスを抱えているっていうのに!