『お待たせー』



「遅かったな。何かあったか?」



『ううん。ちょっと考えてただけだよ』



「そうか。それならよかったよ。そういえば明日友達呼びたいんだけどいいか?」



『友達…?友達って男の人だよね?』


男の人…怖いな。会わないとダメなのかな…



「あぁ。そうだ。でも挨拶だけしてくれれば無理して一緒に居なくていいぞ」



挨拶ぐらいなら大丈夫かな。お兄ちゃんの友達ならいい人だろうし



『まあ、挨拶ぐらいなら。怖い人じゃないんでしょ?』



「あぁ。部活の後輩なんだけど良い奴だよ」



部活ってことはサッカー部かな




『ならいいよ』



「ありがとな」



『どんな人なの?』



「優しいしイケメンだな。あれはモテる」



『へぇーそうなんだ』



「嫌がることはしないから、怖がらなくて大丈夫だ」



お兄ちゃんがそこまで言うとは珍しい。



ここまで言うんだから大丈夫かな


お兄ちゃんのことは信用してるし



『うん。まあ、挨拶くらいはするよ』



「あぁ、そうしてくれ。そろそろ寝るか。」



『うん。そうだね。おやすみ』



「おやすみ」




陽菜乃sideend