その時コンコンとドアがノックされ外から声が聞こえてきた。
「理事長、転校生を呼びにきました」


「じゃあ担任と一緒にいってらっしゃい〜」
朔ちゃんに見送られて部屋を出た。



「えーとはじめまして、姫嶋春奈さん。担任の皆川です。」

「皆川先生よろしく」

「仮にも私は先生ですから言葉遣いには気をつけてください。では呼びますから、呼ばれたら入ってきてくださいね。」

「はーい」





この担任、めんどいところ変わってない。
またこの担任と一緒だなんてちょっと憂鬱。
私がぼーっとしているうちに担任は既に教室に入っていた。


「皆さん、今日は転校生を紹介します。」
外からでもわかるくらい教室がざわつく。




「イケメンだったらいいよね〜」

「うんうん、そうだよね。」

ガチのぶりっ子じゃないけど相変わらず話し方が気持ち悪い。


「冴えない奴だったらパシリにしてやろうぜ」


「さんせー」

バカなのこいつら。


担任が注意しても言うことを聞かない。
諦めたのか担任はこちらを見た。

「姫嶋さんどうぞ」