お姫さまと暴走男子たちI



数回深呼吸をする。

あー私って割と女っぽかったんだ。

総長やら姫やらやってて感覚狂っちゃったんかも。

「柊斗?慰めて…くれた?のは感謝するけど、そろそろ離さない?」

「えっ嫌だ。」

エ イヤダ。

幻聴…ですよ、うん。

しかし尚も離さないこいつ…。

「聞こえてるよね?離して…。」

すると更にギュッとしてくる。

「別にいいだろ?」

何?この胸の鼓動?

ドキドキドキドキ。

なんてなると思ったかっ?

私が今ドキドキなっているとすればあんたへのストレスと今すぐにでも殴り倒したい衝動だよっ!