いつもよりちょっと早めにきた。
一応転校生だから急がなくては。
朔ちゃんの部屋(美桜がそう呼んでるだけで正式名称理事長室)に入る。
「おっ美桜」
朔ちゃんが椅子から立ち上がる。
私はそこらへんのソファに腰掛けて朔ちゃんに聞いた。
朔ちゃんが新しく作った私の情報について見ているとクラスに目が止まった。
「私またSクラス?」
Sクラスとは運動神経抜群、頭脳明晰、など才能のある人たちを集めたクラス。
族の幹部以上も入ってるから炎龍もいるだけど。
もっとセンスのいい名前つけられなかったのかな?
特進クラスとか。
「そうだよ〜」
なんて呑気に答える朔ちゃん。
なるべくならないように祈ったのに…
恨みがましい目でチラリと朔ちゃんをみた。
殺iではなく怒りが湧いたがそれをなんとかこらえた。
「めんどいけどまあいっか」
この後またあの人たちに巻き込まれることも知らずに私は微笑んだ。