頭の中でグチグチ文句を言いながら進んでいると急に肩を掴まれた。

「なにっ⁉︎」

「おいお前、待って言っただろ。」

グイッと後ろを向かされる。

「真〜手荒な真似しちゃダメだよー。ねっ春奈ちゃん。」

爽太に言われた真はチッと舌打ちして私の肩を離す。

「炎龍さんがなんの御用で?」

「ちょーと来てもらいたいところがあるんだ。」

「少しでいいから時間ちょーだい。」

同じように伸ばし棒をつける双子にため息がでる。

「昨日関わらないでって言ったけど。あとさ君嫌でしょ。私が一緒にいるの。」

永遠に話をふると全員の視線が永遠に集まった。

「……。」