「自分でもつけられただろ!」
「あんな傷を自分でつけるか?何より証拠がない。」
「なら弥生がやった証拠だってない‼︎」
「あいつが逃げたのが何よりの証拠だ!」
「じゃあこうだとしたらどうだ?姫嶋春奈が弥生だったとしたら?」
「お前ついに頭おかしくなったのか?だいたい朔さんの従妹だぞ?」
「そうするといろんなことの辻褄が合うんだよっ!入れ替わりで編入してきたこと!真の俺様を察知したこと!弥生と初めて会った日と会話が似ていたこと!俺たちと関わりたくなかったこと!」
「偶然かもしれないだろ!それよりお前やっぱり弥生のこと引きずってたんだな!」
「今はそう言う話をしているんじゃない!それに朔さんの従妹だったとしても納得できる!朔さん弥生を追い出した直後一時的だけど冷たかっただろっ!あの後輩思いの朔さんが…もし弥生が朔さんの従妹だったらそりゃ冷たくなる!今お前が悩んでいたことだて、もし2人が同一人物なら知ってて当然だろっ!こんな偶然今から考えたらあり得ないんだよ!同一人物だって方がよっぽど自然だ!」
これほど怒る永遠を初めて見た。それに言ってることだって正しい。
この重なった出来事より、2人が同一人物の可能性の方がずっと高い。
それでも信じられない。だってわざわざ同じ学校に通う必要あるか?
「今言い合っても埒があかない。永遠、お互いに頭冷やそう。出てってくれ。」
永遠は何も言わずに出て行った。
言い合いなんてしたくないなぜこうなるんだ?
もう訳がわからなくなってきた……
