お姫さまと暴走男子たちI



爽太side







『偽女好きさん。』







この言葉が頭から離れない。





俺は本当は女が嫌いだ。



それは昔色々あったからなのだが、それは置いておいてバレるなんて思わなかった。





これを見破ったのは、真と元姫の弥生だけだった。






聞き出そうとしたが、永遠が優等生みたいな言葉を言い出すから逃してしまった。







最後に勘だと言い残していたがそんなことはあり得ない。






今まで気づいたのはたった2人だったから。






偶然だという可能性もあるが……




仮に本当に見破っていたとしたら?





倉庫に帰ってからも今日きた転校生のことをぐるぐると考えていた。











おかげで永遠から入った敵の情報を眺めていても調子が出ない。








クズみたいな戦略しか思いつかない。