お姫さまと暴走男子たちI




知らない方がいることに驚いて少しの間思考停止したようでしたが、俺たちがハッとした時には彼女の首のすぐ近くに手刀をもってきていました。



「お前何者だ?」




けれど彼女は実の低音に怯える様子もなく、慣れた手つきで実を羽交い締めにしたのです。



俺はそれに1番驚きましたね。

殺気が出せていたので喧嘩が出来るとはだいたいわかっていましたが、こんな手軽く実の動きを封じ込めるとは…


只者ではないようですね。


後ほど調べようとパソコンの方に目を向けると聞き逃せない言葉が聞こえてきました。






「お兄ちゃん。なんでこんなところにいるの?」