どうやって出してるのかな?


驚きすぎて逆に冷静になる。


その子は勝ち誇った顔で僕らを見下ろしていた。


柊斗は少しイラッときてるみたいだけど抑えてる。


そこで扉が開いた。

「ただいまってどうした?」

どうやら実が帰ってきたみたい。


殺気で固まってた僕たちを見たあとすっと動いてその子の首に手刀を添えた。


「お前何者だ?」

普段より低くてびくっとするような声。

女の子なのに大丈夫?なんて思ってたら


その子は実に肘鉄を食らわせてから羽交い締めにした。

けっ喧嘩もできるんだ…

「ちょっと弱いなあ(黒笑)」

なんて言いながらふふっと笑みをこぼす。

実がゆっくり振り返る。
2人の目が合った瞬間、オーラが変わった。


さっきまでの少しピリピリしたオーラから気の抜けたような顔をしている2人。


するとその子が口を開いた。