それ以来
美桜はかけがえのない妹。
そう思うたびに美桜のことが心配でたまらなかった。
感情を滅多に表に出さない美桜に友達ができるか?幸せに過ごせているか?辛くないか?
どんどん過保護になっていきいつしかシスコンとまで呼ばれるほどになっていった。
そんな心配も美桜が高校生になって一気におさまった。
母さんと父さんが出張で海外に行こうとした時、俺は美桜と残ろうとしたが美桜は
「せっかくなんだから留学にでも行ってきたら?」
私は一人暮らしするーなんて言いながら俺のことをつっつく美桜はまさに天使で断れなかった。不安だったのと氷牙の仲間がいたので俺は短期留学にした。
美桜には変装させて高校に行かせることにした。
喰われちゃうと困るしね。
しかし、美桜にはすぐに仲間ができたらしい。
全国No.2の炎龍の姫になったって聞いてものすごく嬉しかった。
なのに…
あいつらは美桜を裏切った。
許せない。今すぐ殴り倒したい。
なんとか堪えていたがそろそろ爆発しそうになったところだった。
でも柊斗が美桜を連れてきたことで考えが変わった。
一度失った仲間を持つことの嬉しさをもう一度教えてあげたい。
美桜はどっかの族に入ってるみたいだったけどそれでも
もう一度美桜に俺たちが教えてあげてたいんだ。
美桜にもう仲間がいても、俺たちにしかできないことだって絶対ある。
そう信じよう。
