わめく私をやれやれとでもいうような目で一瞥した後、とある部屋の前で止まった。


「かっ幹部室…」


「知ってるってことはやっぱり族の関係者だな」


「言っておくけどここの族なんて簡単に潰せるくらい強いからね」

だって世界No.1だもの。

「簡単には潰せないよ。俺のところは」

私は風花なんだから！って言葉をのみこんで睨みつける。


「つべこべ言わずに入るぞ」

そして幹部室への扉を柊斗は開けてしまった。




中を見渡すとポカーンとしている男子2名発見。



言葉も出ない私たちをよそに柊斗は口を開く。



「あれ？実いない。せっかく紹介しようとしたのに」


がっくりと肩を落とす。


落ち込んでるのはこっちだわ！




謎なところに連れてこられて。