黙って聞いていると爽太がこっちに近づいてきた。


「ねえねえ姫嶋さん、朔さんの従妹ってホント?」


「話しかけないで。」


冷たくあしらう。

「うわっその殺気、朔さんにそっくり。ホントなんだね。」
もう無視するわ〜
爽太を無視すると双子がやってくる。




「「ねえねえ。僕たちを無視するってどういうことかわかる?」」



ウザい。こっちも無視しよう。





「きっといろいろあるんだよ〜
こんな時期にこんな不良校に転校してくるって何かあったの?」

懲りないなあ。

「いい加減黙ってくれない?」
睨みつけて文句を言ったら


「おいってめえ。」
真がキレてこっちにくる。

いや絡んできたのはそっちなんですけど。
逆ギレしないで。



「だからなんなのあんたたち。こっちは迷惑なの。話しかけるなっつったら話しかけんな。」


はっきり言ってさらに睨みつける。
すると真は笑った。


「へー。ククッ。」