日常(仮)



「しーっ」

私の腕の中で泣いていた涼君はいつの間にか眠ってしまった。
ずっと泣いて暴れていたし、初めての環境に緊張もあって疲れたんだろう。

お布団準備するの手伝ってくれる?と子供たちに声をかけると快く手伝ってくれた。

布団に寝かせる。

「疲れてただろうね」

「なんとなくだけど、お母さんに会えないってわかってたんじゃないかなあ」

「最後の抵抗だろうね。こころも小さいときㇺっすとした顔して大人のほう全然見なかったもん。」

「私なりの抵抗だよ」

「今、こうして一緒にいられるのは抵抗のおかげかな」

「私は、今もていらと一緒にいられて隼人たちに出会えた。神様に感謝しないといけないね」

ていらは何も答えなかった。

「良いことをしてくれるのも神様なら試練を与えるのも、きっと神様だよね。
どうして平等にしてくれないんだろうね。」

「…あ。隼人帰ってきたみたいだよ。隼人の匂いする。」

そう言うとていらは部屋から出て行った。

最後のほう、何も言わなかったけど…私何か変なこと言ったかな?
神様とか言って子供っぽかった?

「…てか、隼人の匂いって。犬みたいなこと言うじゃん。」

部屋から出ると、すぐ扉の横にはていらがまだいた。

「私、猫。」

「ごめん。ごめん。」

このやり取りが少しだけ面白くてクスッと笑ってしまった。

「はーーーやーーーとーーー。こころがーーー!」

大きな声で、隼人を呼ぶ。

「ちょっと!ていらっ」

「大丈夫。私の声はこころと隼人にしか聞こえないから。」

二っと笑う。

「隼人に聞こえても恥ずかしいでしょ。」

「ただいま。どうした??」

撮影を終えて帰ってきたであろう隼人がやってきた。

「こころって素直じゃないんだよ。」

ていらが隼人の足元でため息をつく。

「そんなの、今更だろ。」

「ちょっと!?」

ていらを抱き上げた隼人は、ていらと顔を合わせて「ねー」ってしてる。
今日だけで、何回素直じゃないって言われてんだろ…。

隼人に今日の出来事を話した。
撮影の後で疲れてるだろうに、私の話をちゃんと聞いてくれる。
聞いて私のことを否定しないで隼人の考えを話してくれる。

これからどうなっていくのか、わからないけど
みんなが幸せに暮らせることを夢にみる。