ハーフな俺。前編(完結)



だからかな、パパにこう言ったんだ。

「日本語もろくにに話せない子は私の孫じゃない!」

ってね。


でもね、そこだけは幼かった私でも、理解できたんだよ。


(おばあちゃん、私の事嫌いなのかなぁ・・・?)

って。


自分のせいでパパとおばあちゃんが仲良く出来ないのは、

子供ながらにすごく悲しかったのを覚えてる。


でも全然パパは私に対する態度を変えなくて、
それがすっごく気になって。


その時決めたんだ・・・
パパの国のことをいっぱい勉強しようって。

おばあちゃんが私の事好きになってくれるようにって。