ハーフな俺。前編(完結)


~~現在~~

「・・・ィ・・・ルイってばぁ、聞いてんのかよ、おぃ!」


「ぉ・・・おぅ」

ボーっとしてた俺は、陸が話してる内容も分からないまま、曖昧に答えた。

「やっぱ、そうだよな。
俺ら中学2年のときリサと日本語の授業で一緒だったよなっ!

しゃぺったことは一回もないけどね。なっ!リサ!」


「そういえば、一回も話したことないかもぉ」


「そうなんだぁ、私は外部からだから幼馴染のリサ以外知らない人ばっかりで、友達いないんだよねぇ。だから友達になってね~!!」


そう、嬉しそうに笑うマリアに

「オフコース!」

俺の気も知らないで、即答した陸。


こうして、俺が今まで必死で関わりをさけていたことが、陸のこの一言で一瞬にして
無残に砕け落ちるかのように、最悪の高校生活がスタートした。