~~現在~~
「・・・ィ・・・ルイってばぁ、聞いてんのかよ、おぃ!」
「ぉ・・・おぅ」
ボーっとしてた俺は、陸が話してる内容も分からないまま、曖昧に答えた。
「やっぱ、そうだよな。
俺ら中学2年のときリサと日本語の授業で一緒だったよなっ!
しゃぺったことは一回もないけどね。なっ!リサ!」
「そういえば、一回も話したことないかもぉ」
「そうなんだぁ、私は外部からだから幼馴染のリサ以外知らない人ばっかりで、友達いないんだよねぇ。だから友達になってね~!!」
そう、嬉しそうに笑うマリアに
「オフコース!」
俺の気も知らないで、即答した陸。
こうして、俺が今まで必死で関わりをさけていたことが、陸のこの一言で一瞬にして
無残に砕け落ちるかのように、最悪の高校生活がスタートした。

