ハーフな俺。前編(完結)


俺らの学校、ニコラス高校は
市内でも有数の名門校。


今日から新学期だってのに、即授業。

しかも、俺のもっとも嫌いな授業から。


そう、日本語の授業からだ。



事前に与えられているロッカーに荷物を置きに行き、
授業のある教室に陸に腕を引っ張られながら向かう。


 バッターンッ!!!


教室のドアを思いっきり勢いよく開けた陸に
クラス中の視線が集まる。



「おっはよぉー」

馬鹿でかい声で叫ぶ陸・・・

その後ろでついていけない俺。