嫌いなあいつの婚約者!?


 お茶を楽しんでいると、太陽の光がふっと消える。

「なんか、急に暗くなったような……」

 空を見上げると先ほどまではなかった真っ黒の雲が空を覆っていて、いますぐにでも雨がどさあああっと降ってきそう。

 いつの間にか鳥の鳴き声も聞こえなくなっているし、さっきまでの太陽が嘘のように思える程。

「とりあえず、食べるのを中に入れましょう」

 お菓子類を運んで、次にお茶を運ぼうと外に出た瞬間、ざあああっと雨が降ってくる。

「杏里は待ってて」

 メイドと2人で急いで片付ける。

 その間、たった1分ほどだったのにびしょびしょに濡れてしまって、服が肌に張り付いて気持ち悪い。

 こんなにいきなり天気が変わるなんて、山でもないんだから。