「お嬢様、目、覚ましましたか?」
聞き慣れた女の人の声で目が覚める。
「んん」
「いきなり倒れるから何事かと思いましたよ」
お嬢様、という単語と視界に入る豪華な家具たちから、本当に自分がこちらの世界に戻ってきたんだということが分かった。
涼は…………今こっちの世界にいる涼はどっちの涼なの?
「何か、すっきりするもの、飲みたいわ」
気分が優れないため、なにかさっぱりと頭を覚ましてくれるものが欲しい。
「分かりました」
「ミントのハーブティです」
「ありがとう……。ねえ、涼って今どこにいるか分かる?」
「涼さまですか? すみません、分からないです。確認してきましょうか?」
「分からないならいいわ」
メイドが持ってきてくれたミントを飲むと、すうっと心が鎮まるのが分かった。
さっきのことが本当だとしたら、私は本当にここの世界の住人になってしまったということで、あっちの世界にはもう戻ることは出来ない。
自分から望んだことなのに、なんだかぽっかりと心に穴が空いたように感じる。
ううん、でもいいの。自分で選んだことなんだから。
自分の選択に後悔はしたくない。
それよりも、奏多さんに会いたい。会って、優しい笑顔を拝みたい。
桜さんって、あの穏やかな声で呼んで欲しい。そしたら、心に栄養が届くから。
聞き慣れた女の人の声で目が覚める。
「んん」
「いきなり倒れるから何事かと思いましたよ」
お嬢様、という単語と視界に入る豪華な家具たちから、本当に自分がこちらの世界に戻ってきたんだということが分かった。
涼は…………今こっちの世界にいる涼はどっちの涼なの?
「何か、すっきりするもの、飲みたいわ」
気分が優れないため、なにかさっぱりと頭を覚ましてくれるものが欲しい。
「分かりました」
「ミントのハーブティです」
「ありがとう……。ねえ、涼って今どこにいるか分かる?」
「涼さまですか? すみません、分からないです。確認してきましょうか?」
「分からないならいいわ」
メイドが持ってきてくれたミントを飲むと、すうっと心が鎮まるのが分かった。
さっきのことが本当だとしたら、私は本当にここの世界の住人になってしまったということで、あっちの世界にはもう戻ることは出来ない。
自分から望んだことなのに、なんだかぽっかりと心に穴が空いたように感じる。
ううん、でもいいの。自分で選んだことなんだから。
自分の選択に後悔はしたくない。
それよりも、奏多さんに会いたい。会って、優しい笑顔を拝みたい。
桜さんって、あの穏やかな声で呼んで欲しい。そしたら、心に栄養が届くから。



