「はあ、なかなか量が多いね」
「そうでしょ? 一応進学校っていう頭の良い人たちが通う高校だから、宿題の量が多いの。まあ、私はあまり頭良くないけれどね」
「そんなことないよ。この前も授業で答えられてたじゃないか」
「まあ、偶々よ」
午前中から、途中でお昼を挟んで1日図書館に籠っていた。
もう空はオレンジに染まっていて、久しぶりの外の空気が新鮮で美味しい。
夏の夕方は、気温もちょうどよくだけどどこか哀愁じみていて、少しの寂しさと懐かしさを感じさせる。
ノスタルジックという言葉の合うこの時間に、私は無意識に涼に聞いてしまった。
「涼はさ、『桜』のどこが好きなの?」
涼は一瞬私の顔を見て、すぐに窓の外を見た。
「そうだな……。芯が通っていて、だけど名前のようにどこか儚さがあって、周囲の人、友人や両親を大切にするところかな」
「そっか……。早く戻ってほしいね。世界が」
「でも、こうして違う世界の体験が出来るのはすごく刺激的で、面白いよ。桜とも会えたし」
「うん……そうだね」
やっぱり、涼が好きなのは向こうの世界の桜だということが、今の言葉を聞いて100%理解できた。
「そうでしょ? 一応進学校っていう頭の良い人たちが通う高校だから、宿題の量が多いの。まあ、私はあまり頭良くないけれどね」
「そんなことないよ。この前も授業で答えられてたじゃないか」
「まあ、偶々よ」
午前中から、途中でお昼を挟んで1日図書館に籠っていた。
もう空はオレンジに染まっていて、久しぶりの外の空気が新鮮で美味しい。
夏の夕方は、気温もちょうどよくだけどどこか哀愁じみていて、少しの寂しさと懐かしさを感じさせる。
ノスタルジックという言葉の合うこの時間に、私は無意識に涼に聞いてしまった。
「涼はさ、『桜』のどこが好きなの?」
涼は一瞬私の顔を見て、すぐに窓の外を見た。
「そうだな……。芯が通っていて、だけど名前のようにどこか儚さがあって、周囲の人、友人や両親を大切にするところかな」
「そっか……。早く戻ってほしいね。世界が」
「でも、こうして違う世界の体験が出来るのはすごく刺激的で、面白いよ。桜とも会えたし」
「うん……そうだね」
やっぱり、涼が好きなのは向こうの世界の桜だということが、今の言葉を聞いて100%理解できた。



