嫌いなあいつの婚約者!?

「はい、これ涼の」

「この紙? は?」

 切符を物珍しそうに眺めている涼。本当はカードを使いたいけれど、涼のを勝手に使ったら怒りそうだし。

「これがないと、乗れないのよ。ほら、あそこのゲート通れないの」

 ゲートを見て、まるで宇宙人でも見たかのように目を丸くして、言葉が出ないのか口をパクパクとさせている。

 確かに、あの世界と比べたらここは近未来と言っていいほど技術が進んでいて、まあそれでも私はあの生活もいいなあと思っていた。

「行こう」

「う、うん」