「涼くんは楽しんでいるかい?」
「はい、もちろんです」
「涼くん、1ついいかな」
「はい」
「僕、桜さんが好きなんだ」
「え?」
つい、声が出た。
だって、それは思いもしなかった展開でもし奏多さんが私のことを少しでも好きでいてくれるとしてもそれを言葉にすることは絶対にしないと思っていたから。
涼の顔を見ると、表情を変えずに奏多さんを見つめている。
そうよね、涼にとって私は形だけの婚約者で好きな相手ではないもの。傷付いたり、嫉妬したりなんてしない。
「それは困ります」
「婚約者だから?」
「いえ、僕が桜のことを好きだからです」
「え?」
二度目の「え?」が出てしまった。
聞き間違い、ううん、耳に残っている涼の言葉。
「桜は何か勘違いをしているようだけど、僕は昔から桜が好きだよ。だから、好きな人と婚約出来てすごく嬉しかったんだ。まあ、最近の桜は僕のこと好きじゃないようだけど……」
「それは……」
「桜。1つだけ伝えておくよ。実は父から言われているんだ。婚約がどうしても嫌なら桜と話し合って白紙にしてもいいって。今まで黙っててごめん」
そんなことを言われても、困る。
傘がないのに大量の雨が空から降ってきたくらい、ううん、そんなのとは比較にならないくらい。
「桜、僕はちゃんとした気持ちを桜に知ってほしかったんだ」
「涼……」
奏多さんと涼に挟まれているこの状況で、気まずさで押しつぶされそうだった。
「はい、もちろんです」
「涼くん、1ついいかな」
「はい」
「僕、桜さんが好きなんだ」
「え?」
つい、声が出た。
だって、それは思いもしなかった展開でもし奏多さんが私のことを少しでも好きでいてくれるとしてもそれを言葉にすることは絶対にしないと思っていたから。
涼の顔を見ると、表情を変えずに奏多さんを見つめている。
そうよね、涼にとって私は形だけの婚約者で好きな相手ではないもの。傷付いたり、嫉妬したりなんてしない。
「それは困ります」
「婚約者だから?」
「いえ、僕が桜のことを好きだからです」
「え?」
二度目の「え?」が出てしまった。
聞き間違い、ううん、耳に残っている涼の言葉。
「桜は何か勘違いをしているようだけど、僕は昔から桜が好きだよ。だから、好きな人と婚約出来てすごく嬉しかったんだ。まあ、最近の桜は僕のこと好きじゃないようだけど……」
「それは……」
「桜。1つだけ伝えておくよ。実は父から言われているんだ。婚約がどうしても嫌なら桜と話し合って白紙にしてもいいって。今まで黙っててごめん」
そんなことを言われても、困る。
傘がないのに大量の雨が空から降ってきたくらい、ううん、そんなのとは比較にならないくらい。
「桜、僕はちゃんとした気持ちを桜に知ってほしかったんだ」
「涼……」
奏多さんと涼に挟まれているこの状況で、気まずさで押しつぶされそうだった。



