嫌いなあいつの婚約者!?

「できたわっ」

 掌サイズのタルトが3つ。ベリー系のものと、メロンのものと、柑橘系のもの。

 奏多さんにプレゼントしたら、喜んでもらえるかな……。でも、素人の私なんかが作ったもので満足してくれるだろうか。

 甘いものが好きかどうか、さっきの電話で聞いておけば良かったと今更ながらに後悔する。

「上手にできたね」

「うん、涼も」

 涼の作ったタルトは、むしろ、私のよりも見栄えが良い。。

 チェリーのタルトなんか、本当に均等に並べられていてクリームなんかも飛び出していなくてケーキ屋さんに売っていても分からないほど。

「お昼、食べに行こうか」

「う、うん」

 なんだか、涼のペースに乗せられた半日だった。