「でも、桜が奏多さん好きになるなんてちょっと驚いた」
「どうして?」
「だって、あんなに涼くんのこと好きって言ってたから。婚約が決まった時なんか、本当に嬉しそうな顔してたし」
杏里の言う自分の姿を想像してみるけれど、どうも腑に落ちない。
でも、たしかにこの世界の涼なら……心惹かれるのも分からなくもない。
普通に見た目はいいし、人当たりも良いし、いつでも笑顔を絶やさずにその場をぱっと柔らかくするんだもの。
クラスメートたちをここ最近観察していたけれど、多分涼に片思いをしている様子の子だって何人か見受けられて、涼がそれに気付いているのか分からないけれど、こんな私と婚約じゃなくて涼を好いている、私なんかよりももっと女の子らしいほんわかとした人の方が、涼には合う気がするの。
「そういえば、今日朝以来涼に会ってないかも……」
「気になるの? 涼くんのこと」
「そんなことないよ。だって、涼のことは好きじゃないし」
「なんか、最近の桜、変わったよね。少し……男らしくなったっていうか」
もともとのこの世界の私って一体どんな人間だったのだろう。
でもきっと、もっと女の子らしく可愛らしくてお花が似合うような自分だったんだろうなと予想が付いた。
「どうして?」
「だって、あんなに涼くんのこと好きって言ってたから。婚約が決まった時なんか、本当に嬉しそうな顔してたし」
杏里の言う自分の姿を想像してみるけれど、どうも腑に落ちない。
でも、たしかにこの世界の涼なら……心惹かれるのも分からなくもない。
普通に見た目はいいし、人当たりも良いし、いつでも笑顔を絶やさずにその場をぱっと柔らかくするんだもの。
クラスメートたちをここ最近観察していたけれど、多分涼に片思いをしている様子の子だって何人か見受けられて、涼がそれに気付いているのか分からないけれど、こんな私と婚約じゃなくて涼を好いている、私なんかよりももっと女の子らしいほんわかとした人の方が、涼には合う気がするの。
「そういえば、今日朝以来涼に会ってないかも……」
「気になるの? 涼くんのこと」
「そんなことないよ。だって、涼のことは好きじゃないし」
「なんか、最近の桜、変わったよね。少し……男らしくなったっていうか」
もともとのこの世界の私って一体どんな人間だったのだろう。
でもきっと、もっと女の子らしく可愛らしくてお花が似合うような自分だったんだろうなと予想が付いた。



