でも、1つだけ戻らない気持ちがあった。ううん、正確には戻らないじゃなくてそれを上回るものが出来てしまっただけ。
「涼っ。生徒会始まるわよ」
タイミングがいいのか悪いのか姿を現す鈴華さん。今しかない。
「鈴華さん」
「なあに? ……記憶、戻ったみたいね」
「私…………涼が好き。だから、鈴華さんに涼は譲れない」
「は? あなたは奏多さんが好きなんじゃないの?」
「確かに、好きだった。けど、涼への好きの方が大きくなったの」
「なにそれ。ふざけないでよ今更」
「あ、あの。2人とも」
涼の声で我に返る。そうだ、私たちが言い争っていたって意味がない。だって、誰を選ぶのかは私たちじゃなくて涼が決めることなのだから。
「ごめん」
涼は美鈴さんに向かって頭を下げた。
「僕は、やっぱり桜が好きなんだ。ずっと、桜だけが好きなんだ」
「涼っ。生徒会始まるわよ」
タイミングがいいのか悪いのか姿を現す鈴華さん。今しかない。
「鈴華さん」
「なあに? ……記憶、戻ったみたいね」
「私…………涼が好き。だから、鈴華さんに涼は譲れない」
「は? あなたは奏多さんが好きなんじゃないの?」
「確かに、好きだった。けど、涼への好きの方が大きくなったの」
「なにそれ。ふざけないでよ今更」
「あ、あの。2人とも」
涼の声で我に返る。そうだ、私たちが言い争っていたって意味がない。だって、誰を選ぶのかは私たちじゃなくて涼が決めることなのだから。
「ごめん」
涼は美鈴さんに向かって頭を下げた。
「僕は、やっぱり桜が好きなんだ。ずっと、桜だけが好きなんだ」



