嫌いなあいつの婚約者!?

 涼くんとも奏多さんとも全く話さない日が1週間続いた。

 奏多さんには、メイドから少し考える時間をくださいと伝えてもらって。

 初めからこういう生活だと思うと特に不自由なこともなくて、きっとそれは杏里が隣にいてくれるからだと思う。

 このまま別の恋を始めるのがいいのかな、なんて考えてクラスメートの男子とも最近はコミュニケーションを取るようにしていた。

「桜、最近無理してない?」

 ランチを食べていると、杏里にそんなことを聞かれる。

「ううん、いつも通りだよ」

 この言葉に嘘はない。

「そう……それならよかったわ」

 その時、クラスメートの1人である聖(ひじり)くんが話しかけてきた。

「桜ちゃん、杏里ちゃん」

「聖くん」

「一緒にランチ、いいかな?」

「うん、もちろん」

 聖くんは隣の席で、最近はよく話す。今まではなんとなくあまり話をしてこなかったけど、話して見ると案外話し易くて数日で結構仲が良くなった。

 聖くんはハーフなのか金髪で肌が白くて、顔も立体的。この世界にも多分、いろいろな国があるんだろうなあと思う。

 それに、なんと言っても大きな共通点があるの。