嫌いなあいつの婚約者!?

 何も解決しないまま3日が過ぎる。

 こんな中途半端な気持ち。やっぱり、苺のネックレス、返したほうがいい。これがあると、なんだか気持ちが揺ら揺らと定まらない。

 鞄にそれを入れて、学校に行く。教室に着くと、既に涼の姿があった。

 同じクラスだから、結局嫌でも毎日涼の顔は見るわけで、その度に言いようのない気持ちになる。

 涼は特に話し掛けてこない。

 そうだよね。婚約を破棄した2人が仲良くしていたら可笑しいし、これが普通。

 でも、やっぱり単純に寂しい。友人を1人失った時のような空虚感。

「桜、朝から溜息なんてどうしたの?」

「あ、うん……ちょっと眠いなあって」

「そう。そういう時は無理しない方が良いわね」

「そうね」

 涼が席を立つ。

 教室を出てどこかに行く。

「あ、私ちょっとお手洗いに行くわね」

「ええ」