嫌いなあいつの婚約者!?

「はあ、疲れたわ」

 パーティーが終わって、ようやく一息つくことのできる時間が訪れる。

「さあ、着替えましょう。その格好じゃ苦しいと思いますよ」

「そうね」

 メイドにドレスを脱がせてもらうと、すっと肩の力が抜けた。

 ドレスも結構重くて、来ている間は確かにお姫様気分になれるけれど、やっぱり普段のややラフな格好の方がいい。

 それより…………。

『私はね、涼のことを愛しているの。中途半端な気持ちならもう金輪際近付かないで』

 パーティーの終わる数分前、彼女に言われた言葉。

 彼女の顔は今まで見てきた中で最も真剣な表情で、その言葉の重さが伝わってきた。

 私はそれに対して、何も言うことができなかった。

 そんな私を見て彼女は溜息を1つつくだけだった。

 仕方ない。彼女に呆れられるのも、分かる。

 いつものように「分かったわよ」と言えなかった自分。

「はあ…………本当、どうしたらいいの……」

 もう、誰か私に答えをちょうだい。