河原の近くにある公園の時計の下が待ち合わせ場所だった。
公園の時計の時間を見ると17時45分を指している。
待ち合わせの時間まであと15分もある。
花火大会の開始時間までは約1時間。
周りを見ると、浴衣を着た人たちやカップル、家族連れの人たちが歩いている。
人が多いので、とりあえずイヤホンをつけ大きめの音量で音楽を流す。
こうすれば、雑音も入ってこないからとりあえず頭痛くなるのを防ぐことが出来るのだ。
待ち合わせの時間ぴったりに田川君はやってきた。
後ろからいきなり肩を叩かれ、思わず「ふぁっ」と間抜けな声を出してしまった。
「ごめんごめん、驚かせちゃった?」と屈託のない笑顔で笑う田川君に対して怒りの感情は湧かなかった。
イヤホンを外して「大丈夫だよ」と返す。
私の姿を見て「佐々木さん、いつもと雰囲気違うね」とぼそりと言った。
「これね、お姉ちゃんに浴衣借りて、あすかちゃんに髪の毛とメイクしてもらったの」
「へえ、佐久間はそういうの好きそうだもんね。佐々木さん、お姉ちゃんいたんだね」
「うん、三つ年上のね。田川君は兄弟いるの?」
そう尋ねると「うん、弟が一人ね…」と言いながら一瞬表情に影が見えたような気がして、話題を変えないとと思った。
「ねえ、屋台見て回らない?花火大会まで少し時間あるし」
来る途中に色々な屋台があったのを思い出してそう提案すると「そうだね!」と言ってくれたので屋台に向けて歩き出した。
食べ物系や金魚すくいや射的などのゲーム系など色々な屋台を見て回っていたら、いきなり「俺、チョコバナナ好きだから買ってくるね」とチョコバナナの屋台を見つけた田川君が走って行ってしまった。
人の流れの邪魔にならないように立って待っていると、嬉しそうにチョコバナナを2本手に持った田川君が戻ってきた。
「なんか、屋台のおじさんにじゃんけんに買ったら1本おまけしてくれたからあげる」と1本のチョコバナナを差し出した。
小学生のような笑顔の田川君から受け取りお礼を言った。
チョコバナナなんて食べるの何年ぶりだろう。
小学校の低学年以来食べた記憶がない。
そこまで好きだった記憶はないけど、久しぶりに食べると美味しいと感じてしまう。
ふと隣を見ると田川君幸せそうにチョコバナナを食べている。
その姿がなんか面白くて思わず笑ってしまった。
「何で笑うんだよ」と頬を赤らめながらそっぽを向く田川君に対してかわいいと感じた。
食べ終わり、再び屋台を見て回っているとさっきよりも人が増えて、歩きにくい状態だった。
「人多いね」と田川君に言おうと思って隣を見ると、彼の姿がなかった。
焦った私はその場に立ち止まってしまい、人にぶつかって睨まれた。
とりあえず人が多い道から抜け、人気の少ない道へ出る。
田川君に電話を掛けたが繋がらなかった。
とりあえずLINEで今いる場所を送った。
すると、「お姉ちゃんこんなところで一人なのぉ?」と酔っぱらいのおじさんに絡まれた。
怖いから無視をしていると、そのおじさんは「おじさんとお祭り行こうよぉ」と私の腕をつかんだ。
「やめてください」と大声を出したけど周りに人はいないし、手を振り払おうとしたけど力が強くて、離してくれなかった。
公園の時計の時間を見ると17時45分を指している。
待ち合わせの時間まであと15分もある。
花火大会の開始時間までは約1時間。
周りを見ると、浴衣を着た人たちやカップル、家族連れの人たちが歩いている。
人が多いので、とりあえずイヤホンをつけ大きめの音量で音楽を流す。
こうすれば、雑音も入ってこないからとりあえず頭痛くなるのを防ぐことが出来るのだ。
待ち合わせの時間ぴったりに田川君はやってきた。
後ろからいきなり肩を叩かれ、思わず「ふぁっ」と間抜けな声を出してしまった。
「ごめんごめん、驚かせちゃった?」と屈託のない笑顔で笑う田川君に対して怒りの感情は湧かなかった。
イヤホンを外して「大丈夫だよ」と返す。
私の姿を見て「佐々木さん、いつもと雰囲気違うね」とぼそりと言った。
「これね、お姉ちゃんに浴衣借りて、あすかちゃんに髪の毛とメイクしてもらったの」
「へえ、佐久間はそういうの好きそうだもんね。佐々木さん、お姉ちゃんいたんだね」
「うん、三つ年上のね。田川君は兄弟いるの?」
そう尋ねると「うん、弟が一人ね…」と言いながら一瞬表情に影が見えたような気がして、話題を変えないとと思った。
「ねえ、屋台見て回らない?花火大会まで少し時間あるし」
来る途中に色々な屋台があったのを思い出してそう提案すると「そうだね!」と言ってくれたので屋台に向けて歩き出した。
食べ物系や金魚すくいや射的などのゲーム系など色々な屋台を見て回っていたら、いきなり「俺、チョコバナナ好きだから買ってくるね」とチョコバナナの屋台を見つけた田川君が走って行ってしまった。
人の流れの邪魔にならないように立って待っていると、嬉しそうにチョコバナナを2本手に持った田川君が戻ってきた。
「なんか、屋台のおじさんにじゃんけんに買ったら1本おまけしてくれたからあげる」と1本のチョコバナナを差し出した。
小学生のような笑顔の田川君から受け取りお礼を言った。
チョコバナナなんて食べるの何年ぶりだろう。
小学校の低学年以来食べた記憶がない。
そこまで好きだった記憶はないけど、久しぶりに食べると美味しいと感じてしまう。
ふと隣を見ると田川君幸せそうにチョコバナナを食べている。
その姿がなんか面白くて思わず笑ってしまった。
「何で笑うんだよ」と頬を赤らめながらそっぽを向く田川君に対してかわいいと感じた。
食べ終わり、再び屋台を見て回っているとさっきよりも人が増えて、歩きにくい状態だった。
「人多いね」と田川君に言おうと思って隣を見ると、彼の姿がなかった。
焦った私はその場に立ち止まってしまい、人にぶつかって睨まれた。
とりあえず人が多い道から抜け、人気の少ない道へ出る。
田川君に電話を掛けたが繋がらなかった。
とりあえずLINEで今いる場所を送った。
すると、「お姉ちゃんこんなところで一人なのぉ?」と酔っぱらいのおじさんに絡まれた。
怖いから無視をしていると、そのおじさんは「おじさんとお祭り行こうよぉ」と私の腕をつかんだ。
「やめてください」と大声を出したけど周りに人はいないし、手を振り払おうとしたけど力が強くて、離してくれなかった。
