2話
○○side

帰り

「○○〜ごめん、待ったやろ?」

『全然大丈夫〜治くんのバレー見とったし。
 ほな、はよ帰ろ』

「せやな、帰ろか」

駅に向かって歩いて行く。
治くんはおにぎりを
食べながら「うま〜」って
幸せそう。
…そうや‼︎ボディーガードのお礼に
治くんにお弁当作ったろ‼︎

『なぁ治くん、明日からうちが
 お弁当作ろか?ボディーガードの
 お礼も込めて』

治くんに提案する。

「ええん⁉︎作ってや‼︎」

私はびっくりして後退りした。

「俺、めっちゃ○○の弁当
 食いたいねんけど‼︎」

治くんは、おにぎりをこぼしそう
な勢いで私に言った。

『部活後のおにぎりも作ろか?』

そんなに喜んでもらえるなら、と 付け足す。

「サイッコーやん」

大袈裟なほどに治くんが言う

『せやったら、何が好きか教えてや』

「うーん、○○が作るの
 やったらなんでも好きやで」

『それ1番困んねんw詳しく教えてや』

「せやな〜卵焼き入れて欲しい」

『甘め?お出汁系?』

「甘めがええわ」

『おっけー。おにぎりは梅干しな
 腐るから。ええ?』

「おん。全然ええで」
……

こんな風に会話はどんどん進んで
明日のお手当象がほとんどできた。

私はお母さんが料理が好きなのもあって
小さい頃からお料理をたくさんしてきた。
だから料理の腕前には結構自信がある。
治くんもおいしいって言ってくれると嬉しい

そんなことを考えながら私たちは電車に乗った

ガタンゴトンガタンゴトン…
私は治くんの隣で電車に揺られている。

「○○、大丈夫か?」

治くんが気を使って私に言う。

『おん。全然大丈夫やで』

私は笑顔で応える。めっちゃ明日が楽しみやわ