1話
○○side

「○○さんが好きです」

今月3回目の私への告白。
正直ウザい。

『ありがとうございます。
 ごめんなさい』

私は何時もこう答える。
だって面倒くさいから。

「俺じゃ○○の支えになれない?」
「俺は○○を幸せにできるよ?」

どこからその根拠があるんだろう。
将来のことなんてわからないのに。

『無理です。じゃあ』

「俺だって男だよ?好きな人を強引にでも自分の
 物にしたいんだけど」

腕を掴まれた。面倒くさいヤツだ。
第一、私はモノじゃない。

「俺さぁ中間期末で20位以下
 なったことないんだけど?
 サッカー部のスタメンよ?」

ほんっとウザい。

「ねぇ君さぁ、俺の彼女に何してんの?」

誰だろうか。
後ろから声がした。
私は声の主の彼女じゃない。
誰とも付き合ってない。
やめてほしい。

「行くよ、○○」