深紅と浅葱

年明け



葵は、南部の手伝いをしていた

「ん?葵やないか?」

「山崎さん こんにちは」

「おぅ!薬貰いにきたんやけど
先生は?」

「外出しました
これ、預かってます どうぞ」

「ここで葵に会えるとはな」

「私も薬の受け取りに来るのが山崎さんだとは知らなかったから」

「元気そやな」

「ええ 山崎さんも」

「葵が遊びにこおへんから
皆、さみしがってんで?」
 
「すみません…」

「ぷっ 謝らんでええで
忙しいんやろってわかってるから」

「皆さんによろしくお伝え下さい」

「おぅ!ほな、またな!」



山崎を見送り

そっと右手を胸に当てた


関わりを持たないと決めた
なのに、会えて良かったと喜ぶ気持ちがしっかりとそこにあった