深紅と浅葱

見送りを断り、城に向けて歩く


『こんな気持ち知りたくなかった』


「どうした?」

「…う、ん
上手く説明出来ない」


一葵は、葵を問い詰めなかった
ただそばにいていつも通りヘラヘラと笑いなんでもない話をした



翌日



京へ戻る挨拶に訪れた新選組の幹部らを見る

幹部らに変わった様子はない


葵の視線を見る


無表情の葵から感じとった気持ち…


門まで幹部らを見送り
彼らの後ろ姿を2人で見つめる



「必要以上に関わらないようにします
丁度、嫌われたみたいで…良かった」


「そうだな…」



沖田への恋心

粛正役であり続ける以上
恋は、禁断


何故なら、想い人は粛正対象にされるからだ



一葵には、わかった
そっぽ向いていた沖田は、葵を嫌ったわけではない
自分への嫉妬からの行動だと


『想い合っているのに…』




「一葵…なんであなたが辛そうなの」


「俺は、葵が辛いと辛いんだよ」

「私も一葵が辛いと辛いよ」