「ほら、こういう奴が出るって言ったろ?」

「ええ 彼を不参加にします」

「なんだと!?この女!!」

「やめろ!!!」



まわりが止めるのも聞かず
葵に手を出そうとした男は
葵の隣にいた男に


ゴリッ


「うあああっ!!!」


肩を外された



「医者に肩を戻して貰え
安静にしてれば治るぞ」


「貴様!!!」


「やめろ!この方達をよく見ろ!
一葵(カズキ)様と葵様だ!」


みるみるうちに青ざめ、頭を下げる


「お許し下さい!!!命だけは!!」



「俺達が将軍家に仕える者と知らなかったにしても、守るべき殿や城より、己らの面子を優先したこと
許し難い」

「今後、考えを改める兆しが見えなければどうなるかおわかりですよね」

「申し訳ありません!!!」