ヒラヒラと舞う蝶のように
華麗な動きをする葵

風のように俊敏な沖田

敵の数は、多く斬っても斬っても

捕らわれている女中のもとにたどり着けそうになかった

ダンッ

「神妙に致せ!!御用だ!!」

加勢に現れたのは、会津藩


佐々木が葵を隠すように庭へ押し出す

「このまま逃げてくれ」

葵は、首を横に振った

「助けたい」

葵の目が真っ直ぐに佐々木の目を捉えた



「顔を隠せ」


佐々木に渡された手拭いで顔を覆う


「沖田さん 奥に行きましょう」


抜け出して女中を捜す


「んー!んー!んー!」

「奈津さん」

須江と露子は、眠っていた
騒ぎに目覚めた奈津が声を上げたおかげで見つける事が出来た

3人を起こし、縄を解いた


「さぁ!帰りましょう!」


沖田が3人を部屋から出す