深紅と浅葱

葵の体温が芹沢に伝わる


「熱がある
布団を敷け」

葵が芹沢を押し離れる

「いえ、帰ります」

「償いくらいさせろ
熱が下がるまで
療養中に進退を考えて答えを出せば良い」

「あなたに…また会えて嬉しかったです
生きててくれて良かった」

「お前に助けられた命だ
あの時の礼ということでどうだ?」

「では…
甘えて、もう1日お世話になります
明日は、帰ります」

「考えは、変わらぬか…
見送りは、俺がしよう
また、明日」

「はい」


葵が涙を拭き、いつも通りの無表情に戻る


奈津と須江が葵の看病に来た

廊下に出た幹部らに芹沢がこちらに来いという仕草で
右手人差し指をクイクイ



広間に場所を変えた