深紅と浅葱

芹沢が微笑む

「この者達は、俺が最も信頼する者だ
だから、お前も信じて欲しい」


芹沢に言われ、近藤を始めとする面々が戸惑う
普段関わりがなく、憎まれ口ばかり


「…お前のことだ
女中を辞めようとしているのだろう
ここには、俺もいる
仕事が辛いなら、手伝いを増やしてやろう」

「仕事は、辛くありません
隊士の皆さんが手伝ってくれます
送迎や買い物の荷物持ちもしてくれます
とても助かってます
たくさん気に掛けてくれて感謝してます

私が…」


葵が顔を歪ませ口に手を当てた

ポロポロと大粒の涙が床に落ちる


芹沢がそっと葵を抱き寄せた


「お前は、悪くない
不安だろうが
どうか… 諦めないで欲しい」