葵は淡々と布団を畳む

「葵!少し話をしよう」

「私の着物はどこです?」


「体調悪かったのに気づいてやれなかった
それに…危ないところだった
本当に、すまない」


今度は土方が頭を下げた

「何の騒ぎだ?」


幹部らの背筋が凍る


「ん?」


滅多に近藤らの所に来ることなの無い、芹沢が小首を傾げながら
葵に近づいた

「随分と顔が腫れているな…
こやつらにやられたのか?」

「まさか?浪士組の女中ということで、拉致され、拷問受けたんです」

「筆頭局長である俺の責任だ
すまなかった」

幹部らは、芹沢の言動に驚きつつ一緒に頭を下げる


「変わらないですね」