胸元に手を入れられたかと思うと
帯をほどかれて
足元からは、するすると手が入る

『気持ち悪いっ!!!』

懸命に逃れようとするも敵わない

「そこまで!!!」

近藤の声が響きわたる



男達が捕縛された


「悪かった… 遅くなって…」

紐をほどきながら、あまりの乱れた姿に沖田は、顔を歪め謝罪した


「怖かっただろ…」

「いえ 助けに来てくださると信じてましたから」

自由になった手で体をいそいそと隠す

沖田は体を見ないようにと視線をそらしていたが、あまりにも遅いのでチラリ


胸元に口づけの痕を見つけ
また目をそらす


「今、胸を見たでしょう?」

「見てねぇよ!
早く整えろ!遅ぇと置いてくぞ!」

「え 急ぐので ちょっと
ちょっと待って下さいね」

言葉と行動は、焦っているのに
表情はない


「ぷぷぷ」

「見ないで下さい!スケベ!」




近藤と土方が3人を奉行所に届け
2人の所へ戻った頃
まだ2人は言い合っていた



「総司は、まだ子供だな」

「かっちゃん、それ総司に言うなよ」





口喧嘩に発展した2人を止めず
こちらに気がつくまで眺めた