屯所の屋根に上がり
まだ本調子でない体にだるさを感じる


『はぁ たしかアイツ赤かったよな』



葵の事を思い浮かべ
なぜかイライラする


『くそっ。腹立つ』


目をぎゅっと閉じる



「大丈夫かいな」

辛そうな沖田のそばに
山崎が立つ

「大丈夫に見えるかよ!
すげぇ腹たってしかたねぇ!」

「・・・さよか」


体調を心配したつもりが
苛立ちと戦っているのだと分かり
拍子抜けする