布団をめくり
沖田の浴衣を開く

背中から胸に貫通した傷は、急所から外れているものの
命に関わる重傷だった

包帯をとり、傷に指を入れる

「うううぁ」


沖田のうめきとともに
浅葱色の光が取り出される


「綺麗」



葵が思わず呟いた

浅葱色の光を自分の胸元へ


「んっ」


左手が胸元を鷲づかみする

冷や汗がドッと溢れる 

血の気が引き、意識が薄れるのを堪え
沖田の手を右手で握る

プルプルと震える右手を
沖田が握り返して来たことで
不思議と落ち着いた


「沖田さん ありがとうございます」


左手を傷に当てると
赤い光が沖田の中に流れ込む


みるみるうちに傷が塞がっていく



バタッ