初めて入る沖田の部屋

布団でフゥフゥと浅い呼吸をする沖田
その隣で眉をハの字にした山崎
葵がそばに来れるよう、後ろに下がり沖田から離れた

山崎の空けてくれた場所に座り

沖田に語りかける


「申し訳ありません
私が至らないせいで…」


ゾロゾロと幹部が集まった


「総司を刺した者が
なぜ、葵を看病に指名したのか
教えてくれるかい?」


近藤の優しい口調に葵が姿勢を正す


「沖田さんが刺されたのは
私のせいです
私が…新選組に関わって
その…沖田さんを…

沖田さんの力を強くしてしまったから…だから…私が沖田さんを治療します!」


「看病ではなく?治療ですか?」


山南が鋭い視線を送る


「はい 今から治療します」