土方が連れ帰った
沖田の容態を診た山崎が静かに首を振った


土方が俯き拳を握る


「葵に看病を頼もう」

近藤が土方の肩に手を置いた

「俺がついていたのに…」

土方の悔しがる姿をみて
近藤も悔しさがこみ上げる


「総司は、強い
このまま死んだりなんてするものか」



夜が明け、近藤と土方、葵斗の3名で二条城へ向かう


慶喜に拝謁し
一葵と葵を呼び出して貰った
昨夜のことを一通り話すと

「疫病神め…
其方に関わる者は、命を落とす!」

「死神だ!」

「そうだ!慶喜様!
此奴を流刑に処するべきです!」


慶喜の家臣らが好き勝手に
葵を罵る


「五月蠅くて新選組の話が聞けぬ
皆、下がれ」