深紅と浅葱

慶喜と葵の様子をチラチラ見ながら
新選組は、警備をしていた

普段と違う格好なせいか
葵と慶喜の仲を気にしていた

慶喜が近藤を手招く

「呑むか?」

「お気持ちだけ…警備中ですので」

「クククッ 冗談だ
俺達も退席する
この酔っぱらいを支えてやれ」

「眠たくて…」

目をこする姿は、幼子のようだった

「立てますか?」

「はい」

近藤に手を引かれ、体を支えられる

「転けるなよ」

「転けません!子供扱いしないで!」

「よしよし!歩みが上手いなぁ~」

「はははっ」

「もうっ!!
近藤さんまで笑わないで下さい」


空いている部屋に入ると

慶喜が背伸びをし振り返る

「もう支えずとも良い」

「え?」

葵がしゃきっと立ち、軽く会釈した
演技だったのかと驚く