沖田が葵の顔を覗き込む

「こういう化粧も良いけど
いつもの方が葵らしくて良いな」

「似合わないならそう言って下さい」

「似合わねぇなんて言ってねぇ」

「もう、大丈夫です
どうぞ… 皆さんお待ちですよ」

「……」


沖田が葵を見つめた


「なんです?」

「葵…」


沖田が葵に口づけをした

優しく何度も触れる唇


「お…きたさ…」


葵がトロンとした目になる


拒まれてないと確信する


ぎゅっと葵を抱きしめる

『気持ちを伝えよう』


「葵!…」


すやすやと眠っていた

ガックリしつつも
葵の頬に触れ、もう一度口づけ



「よっ」



葵を抱きかかえ屯所に戻ることにした