『ヒトリゴト』


夜空に零した声
淡く溶けたヒトリゴト

でもまだ
呟く背にはキミがいる
そんな気がして


夜空に零した声
白く冷えたヒトリゴト

キミの癖がうつった
なんて自嘲った


涙で霞んだヒトリゴト
寂しさに揺れたヒトリゴト

キミを失くして
気づいた

言えなかった
「アイシテル。」

今涙に濡れる
それはヒトリゴト