『ダイアリー』


アスファルトの旅路に
僕らは足跡を

波掻いた水面に
僕らは波紋を

見上げた夜空に
僕らは口笛を

そう
残したはずなんだ

インク落とすことなく
指先で捲ることなく
僕らは日々を刻んだ

引き出しにしまわれた過去は

月日が
セピア色に変え

雨風が
薄く霞ませる

それは少し切なくて
それは少し傷いから

だから2人残した
不確かな記憶のダイアリー