「で、お前の紅蓮妃の話だ」
「あたしはなるつもりはない」
「そうもいっていられない状況が出てきてる」
そうもいっていられない状況?
「俺達と一緒に居るところを目撃されて
お前が姫か妃かという話が出てきてる。」
!?
「そうすれば、あのガキにも危害が及ぶ可能性がある。
寧ろ、ない方が少ないかもしれない
あの時、俺の女にすると言った言葉を強制的に施行しても良かったんだが
お前はそれだと」
「嫌いになるでしょうね。今だって
完全に気を許しているわけではないもの」
「そこでだ。玲央さんや麗さんと顔見知りで
燐と颯のいるここで、姫でも構わないから、ここにいてくれないか?」
ここに、いてくれ・・・か
「お断りします。あたしのネクタイを見て
驚いたと言うことは、分かっているのでしょう?
このネクタイが誰のものなのか」
「大体はな」
「そう」
大体なんだ
「そのネクタイを見れば、おおよその見当はつく。
あの学校で、その色のネクタイは紅蓮の10代目関係の者しか付けられないからな」
「ご名答。じゃあ、誰のネクタイでしょうか」
この質問に答えられるはずがない。
愁君の物でも、由依ちゃんの物でもない
「まさかなぁ」
「でも、ありうるでしょう」
「岬さんか」
岬君かぁ
「残念」



