「あたしをここに呼び出し理由は何?」
「神楽の事と、紅蓮妃のことだ」
神楽の事か・・・
「あたしにはどうでもいいけど。
紅蓮妃にもなるつもりはないし」
「傘下から外したのはお前も知っているだろう
だが、アイツらの居場所を奪いたくない。
お前の気持ちも分からなくはないが、解散させることにした」
!?
「川谷やあいつらが同行できる問題ではないと言うことも
あの女は。佐々木は他の族に男がいるらしくてな。
神楽にいたのは、スパイだったって話だ」
スパイ・・・
あの時代にもあったけど、この時代でもまだ会ったんだ
「そして、お前が追い出されたときに合った傷は
わざと、他の族に着けてもらったらしい」
「馬鹿馬鹿しい。
それで、あたしを追い出した理由は何よ?」
「川谷をその族に引き入れるつもりだったらしい」
星哉を?
「アイツは、もう、佐々木には関わらないと言っているが
そうもいかないだろう」
「え?」
「現に川谷と、佐々木は婚約を結んでいるらしい」
婚約まで話が進んでるの?
「今も姫奈を自分の子供と認めないのは
認めてしまえば、自分が子供の金を用意しなくてはいけなくなるからな。
そうすれば、婚約の話も無かったことにされる。
川谷の恐れている要素はそこなんだ」
「そう。でも、今更認知してもらわなくても構わないけど。
あたしには、妃那が懐いてる10代目のみんながいる。
皆が、姫奈の父親代わりになってくれてるから
認知なんて、どうでもいいんだよ。
ただ、”自分の子供なんだ”っていう星哉の自覚も欲しかった」
「そうか」



